13日ある冬休みのうち、宿題を置ける日は6日。東京都新宿区の小学校の日程で、12月29日から1月2日まで帰省し、最後の2日を予備に残す家庭を例に数えると、そうなります。
だから宿題は、帰省や大掃除の予定を先に書き込み、残ったマスに置く順番で組むと、量の見通しが立ちます。最後の2日を空けておけば、途中で崩れた分もそこで戻せるでしょう。紙1枚と付箋があれば、子どもが自分で作って、自分ではがしていける形になります。
冬休みの長さは、住む地域で決まる
冬休みの長さは、住む地域でかなり違います。公立小学校の休みは、学校を置く市区町村などの教育委員会が決めるためです。12026年度の日程では、新宿区と札幌市で1週間の差がありました。
| 地域 |
冬休み |
日数 |
| 東京都新宿区 |
12月26日〜1月7日 |
13日 |
| 福岡市 |
12月24日〜1月6日 |
14日 |
| 岐阜県高山市・飛騨市 |
12月26日〜1月11日 |
17日 |
| 札幌市 |
12月26日〜1月14日 |
20日 |
同じ県の中でもそろうとは限らず、岐阜県では高山市と飛騨市の小学校だけ、休み明けが1月12日でした。2よその学校の日程はあてにせず、学校だよりや年間予定で、終わる日と始まる日を見るところから始めます。
13日のうち、宿題を置く日は6日
帰省と大掃除を先に塗り、残った白いマスに3つの型の宿題を置く冬休みの予定表の見本と、地域ごとの冬休み作成: 編集部 / 出典: 新宿区・福岡市・岐阜県・札幌市・文部科学省
見本の家は、新宿区の日程で、3年生の子が12月29日から1月2日まで帰省し、12月27日の午前に大掃除の残りを片づける、という仮の条件です。
1日を午前、午後、夜の3マスに分けると、13日で39マス。帰省と移動、大掃除で16マスが埋まり、最後の2日、6マスを予備にすると、白く残るのは17マスです。宿題を置くのは、12月26日から28日と、1月3日から5日の6日だけ。
白いマスは、全部を埋めなくてかまいません。宿題の付箋を置き終えて残ったマスは、そのまま遊ぶ時間や休む時間です。見本でも、まとまった時間の要る宿題は1日1つまでにして、白いマスが3つ残っています。
宿題は3つの型に分けて置く
宿題の中身と量は、学校や学年で違います。でも、かかる時間と、だれと進めるかで3つの型に分けると、置くマスは決まります。下の例は見分ける手がかりで、どの学校でも出るとは限りません。
| 型 |
宿題の例 |
置くマス |
| 毎日少しずつ |
計算や漢字のドリル |
家にいる日に毎日1つ |
| まとまった時間 |
書き初め、作文、工作 |
家にいる日に1日1つまで |
| 家族が要る |
音読を聞いてもらう、お手伝いの記録 |
大人が家にいる夜や休みの日 |
先に置くのは、まとまった時間の型です。白いマスが多い日の午前か午後に、1つずつ。たとえば作文は、下書きと清書の2つに分けて別の日に置くと、1回の重さが半分になります。
毎日少しずつの型は、そのあと、家にいる日に散らすだけ。家族が要る型は、大人の予定と重ねて置き場所を決めるのがこつです。
書き初めは、学年で中身が変わる宿題です。学習指導要領では、毛筆を使う書写の授業は3年生から始まります。31・2年生の書写は硬筆なので、書き初めの宿題が出ても毛筆とは限りません。出るかどうか、何で書くかは学校の案内で確認を。毛筆なら新聞紙を広げる場所が要り、家によっては家族が要る型にも入ります。見本の書き初めが1月3日の日曜にあるのも、そのためです。
子どもと予定表を作る手順
用意は、紙1枚と3色の付箋、鉛筆だけ。予定を書くところは大人が手伝ってもいいのですが、付箋を置いてはがすのは子ども、と決めておくと、その子の予定表になります。
- 冬休みの日付を縦に、午前・午後・夜を横に並べたマスを作る
- 帰省や移動、大掃除、家族の行事のマスを、鉛筆で灰色に塗る
- 最後の2日のマスに「予備」と書く
- 白いマスの数を数える
- 宿題を1つずつ付箋に書き、型ごとに色を分ける
- まとまった時間の付箋から、白いマスに置く
- 終わった付箋を、子どもがはがす
ドリルのように毎日進める宿題は、ページ数を宿題を置く日の数で割り、1日分を付箋1枚に書くと、残りを数えやすくなります。
はがした付箋を紙の端に貼っていけば、終わった量が目に見えます。残った付箋の数が、そのまま、あとの宿題の量です。
帰省、大掃除、学童の日は、置く型を変える
帰省の日には、まとまった時間の型を置かないのが基本です。移動の日は疲れやすく、行った先で机を広げる場所や時間が取れるとは限りません。
帰省先で宿題をするかどうかは、家庭で決めてかまいません。するなら、ドリル1枚のように持ち運べる分だけをファイル1つに入れて持っていく。しないなら、その分を前後の家にいる日に1つずつ足す。日記や生活のチェック表のように毎日つける宿題が出ているなら、それも持っていく分に入れます。どちらでも、白いマスの数は変わりません。帰省中も起きる時刻をそろえておくと、帰ってきた日からの白いマスが使いやすくなります。こつは義実家への帰省の段取りでご覧いただけます。
一方、大掃除の日は、家族が要る型とよく合います。お手伝いを記録する宿題が出ているなら、大掃除で受け持った場所をそのまま記録にできます。子どもに何を任せるかは、大掃除の子どもの手伝いを年齢で決める記事が参考になります。
もちろん、帰省しない家庭も手順は同じです。初詣や親戚が来る日、出かける日を灰色に塗れば、白いマスが見えてきます。元日のような休む日を先に書いておくのも1つの手。遊ぶ日が書いてあると、子どもも大人も後ろめたさを感じずに休めます。
学童へ通う日は、毎日少しずつの型だけを置く日にできます。国の運営指針は、学童が宿題や自習を自主的にできる環境を整えるよう求めています。4ただ、休み中の過ごし方はクラブで違うので、宿題の時間があるかを聞いておくと置きやすくなります。学童が閉まる日や留守番の日の考え方は、冬休みの預け先と春休みの学童でご覧いただけます。
大人が1人で回す日が多いなら、家族が要る型を、大人が家にいる夜や休みの日に寄せておけば無理がありません。音読を聞く時間は、夕食の支度をしながらでも足りるはずです。
大人の関わり方は、その子の様子で選ぶ
どこまで大人が関わるかは、学年より、その子の様子で選んでかまいません。こども家庭庁が学童の職員向けに示す運営指針も、11〜12歳ごろを「ある程度、計画性のある生活を営めるようになる」時期としながら、年齢の区分は「均一的な発達の基準ではなく」目安だと断っています。4関わり方は、次の3つから選べます。
- 予定表を一緒に作り、毎朝、今日の付箋を一緒に見る
- 灰色に塗る予定は大人が伝え、付箋を置くのは子どもに任せる
- 子どもが自分で作り、できたら見せてもらう
1・2年生でも自分で作りたがる子なら、3つ目から始めて、つまずいたら1つ目に戻れば足ります。学校の学級活動にも、すべての学年で「学習の見通しを立て、振り返ること」が入っています。5
崩れた日は、予備の2日で戻す
熱を出した、親戚が急に来た、どうしても気が乗らない。短い休みでも、予定表どおりにいかない日はあります。予定表は守るための紙というより、ずれに早く気づくための紙です。
崩れた日の付箋は、次の家にいる日に1枚だけ移し、それでも残る分は予備の2日へ回します。1日に何枚も重ねると、次の日まで崩れやすくなるためです。熱で何日か休んだときも同じで、まず体を休め、元気になってから白いマスと予備を数え直せば、どこへ戻すかが見えてきます。
予備まで埋まりそうなら、残った付箋を子どもと並べて、先に仕上げるものを一緒に選びます。何が残っているかを本人が知っていれば、先生に伝えるときも話が早いはずです。
最後の夜は、宿題に使いません。提出する宿題を袋にまとめ、持ち物をそろえる時間にあてます。予備は1日でもかまいません。最後の夜だけは持ち物の時間に残しておけば、始業式の朝が楽になります。
冬休み前の週にやること
予定表を作る日は、終業式の日か、冬休み初日の朝がちょうどいい頃合いです。宿題のプリントがそろってから付箋に書けるので、書きもらしが減ります。その前の週に、大人の側で次のことを済ませておけば、当日は子どもと付箋を置くだけ。
13日のうちの6日は少なく見えますが、置き場所が決まっていれば、残りの付箋を数えながら進められます。予備の2日が白いまま始業式を迎えられたら、その1枚は来年の冬の下書きにもなります。
冬休みの日付は各市区と県が出した2026年度の予定で、ほかの決まりは法令、文部科学省とこども家庭庁の資料で、2026年11月6日に確認しました。お住まいの地域の日付は、学校の案内でご確認ください。