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子どものインフルエンザ予防接種は何回?間隔と1回目をいつ受けるか

注射のインフルエンザワクチンは13歳未満なら2回で間隔はおよそ2〜4週間、鼻のワクチンは2歳から19歳未満まで1回です。12月中旬に終える目安から1回目をいつまでに受けるかを逆算でき、13歳の境目やほかのワクチンとの間隔、市区町村ごとの助成の違いも予約の前に確かめられます。

公開 更新 約11分執筆・監修: 佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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子どものインフルエンザ予防接種は何回?間隔と1回目をいつ受けるか

この記事でわかること

  • 13歳未満の注射は2回で間隔はおよそ2〜4週間。1回目が12歳なら2回目は13歳でもよい
  • 鼻のワクチンは2歳から19歳未満で1シーズン1回。重い喘息のある子などには学会は注射をすすめる
  • 12月中旬に終えるなら1回目は遅くとも12月初め。助成の額と期間は市区町村で違う

注射のインフルエンザワクチンは、13歳未満なら2回受けます。2回のあいだはおよそ2〜4週間。鼻に噴霧するワクチンなら、2歳から19歳未満まで、どの年齢も1回です。

厚生労働省は今季のQ&Aで、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいとしました。2回受ける子なら、そこから逆に数えて1回目は遅くとも12月初め、間隔を4週間とるなら11月中旬までです。ただ、子どもの接種は希望する人が受ける任意接種です。受けるかどうかも、どちらのワクチンにするかも、家庭とかかりつけ医で決めることになります。

注射のワクチンは、13歳未満なら2回

「うちの子は何回?」の答えは、年齢と、注射か鼻かで分かれます。厚生労働省のワクチンQ&Aによると、注射は13歳未満が2回。生後6か月以上3歳未満は1回0.25mL、3歳以上13歳未満は1回0.5mLです。1回のあとより2回のあとのほうが、抗体価が高く上がるためです。

13歳以上は1回か2回です。健康な成人などでは、1回でも2回と同じくらい抗体価が上がったという報告があります。65歳以上などが受ける定期接種は1回。親が受けるときの予約の週と費用は、姉妹サイトのベンチャー・スピリット!のインフルエンザの予防接種はいつ受ける?予約の週の決め方と費用が詳しいので、ここでは子どもの分に絞ります。

注射の用法は生後6か月から。それより小さな赤ちゃんは受けられません。ワクチンQ&Aには、家族や周りの大人が手洗いや咳エチケットを心がけ、流行する時期は人の多い場所を避けるなど、乳幼児がウイルスにふれる機会を減らす工夫も大切だ、とあります。

去年受けた子も、今年の分は改めて考えることになります。ワクチンは毎シーズン、その冬に流行すると予測されたウイルスをもとに作られるからです。

鼻のワクチンは2歳から、1シーズンに1回

鼻のワクチンにするか迷う家庭もあるでしょう。正式な呼び名は経鼻弱毒生インフルエンザワクチン。日本小児科学会によると、国内では2023年3月に承認され、2024/25シーズンから接種が始まりました。左右の鼻に0.1mLずつ噴霧し、合わせて0.2mLを1回。対象は2歳から19歳未満で、国内ではどの年齢でも1シーズンに1回までです。

予防の効果について、学会は2026年9月に改めた考え方の第2版で、注射と鼻のあいだに明確な優劣は確認されていないとしました。決まりとして違いが出るのは、ワクチンの仕組みと、受けられない人の範囲です。

鼻のワクチンの中身は、病原性を弱めた生きたウイルスです。ワクチンQ&Aによると、注射の不活化ワクチンでインフルエンザを発病することはありません。一方、鼻のワクチンでは発病することがあり、その頻度は1.8%。学会の資料では、国内で多かった副反応は鼻づまりや鼻水で59.2%、せきやのどの痛みも10%以上でした。

学会の資料が引く添付文書では、次の人は鼻のワクチンを受けるのが適当でないとされます。

  • 明らかな熱がある人
  • 重い急性の病気にかかっている人
  • 成分でアナフィラキシーを起こしたことがある人
  • 免疫の働きに異常がある病気の人と、免疫を抑える治療を受けている人
  • 妊娠している人

重い喘息や喘鳴のある人、ゼラチンで強いアレルギーを起こしたことがある人、鶏卵などでアレルギーが出るおそれのある人は、接種に注意が要る人です。家族に重い免疫不全の人がいる場合、添付文書には、接種後1〜2週間は密接な接触をできるだけ避けるよう説明すること、という記載があります。予診のときに伝えておけば、医師も判断しやすくなるでしょう。

学会はそのうえで、2歳から19歳未満には注射と鼻を同じようにすすめています。ただし、重い喘息のある子や、家族など周りに免疫不全の人がいる場合は注射を、免疫不全の子やゼラチンにアレルギーのある子などには注射だけをすすめています。

生ワクチンなので登園や登校が気になるところですが、学会は、鼻のワクチンを受けたあとに登園や登校を制限する必要はないとしています。ただ、受けて数日のうちにインフルエンザのような症状が出て検査をすると、ワクチンから来たウイルスが見つかり、インフルエンザと診断されることがあるそうです。熱で受診するときは、いつ鼻のワクチンを受けたかも伝えると話が早いでしょう。

1回目は遅くとも12月初めまでに

いつまでに受ければいいのか。締切はありません。今季のQ&Aは、インフルエンザが例年12月〜3月ごろに流行し、1月末〜3月上旬にピークを迎えることから、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいとしています。効果が現れるまでには約2週間かかると、厚生労働省が2026年10月に出した65歳以上などに向けた定期接種の案内にもあります。

2回の間隔はおよそ2〜4週間で、2024年5月の審議会資料に載る用法では、免疫の効果を考えると4週間おくのが望ましいとされます。1では、2回目を12月中旬に置くとどうなるか。1回目は遅くとも2週間前の12月初め、4週間あけるなら11月中旬までです。たとえば土曜の午前に通う家庭が2回目を12月12日(土)にする例なら、1回目は11月28日(土)までに、4週間あけるなら11月14日(土)までに受けます。これより早く受けてもかまいません。

子どものインフルエンザ予防接種を、年齢と予約の日で整理した図。年齢でたどると、注射は生後6か月未満は対象外、6か月から3歳未満は1回0.25mLを2回、3歳から13歳未満は1回0.5mLを2回、13歳以上は0.5mLを1回か2回。鼻に噴霧するワクチンは2歳未満と19歳以上は対象外で、2歳から19歳未満は0.2mL(左右に0.1mLずつ)を1シーズン1回。13歳未満の2回の間隔はおよそ2〜4週間で、免疫の効果を考えると4週間が望ましい。1回目の日に12歳なら、2回目の日に13歳になっていても2回目を受けられる。12月中旬に接種を終える目安から逆算した例では、注射で2回受ける13歳未満の子が2回目を12月12日(土)にするなら、1回目は11月28日(土)までに、4週間あけるなら11月14日(土)までに受ける。それより早くてもよい。鼻のワクチンの子と1回で受ける13歳以上の人は、12月中旬までのどこかで1日。2回の子の1回目にそろえれば、家族で通うのは2日。効果が現れるまで約2週間(厚生労働省の65歳以上などに向けた定期接種の案内、2026年10月)。今季は8月28日に流行入りし、例年の流行は12月〜3月、ピークは1月末〜3月上旬。予約の前に見ることは、助成の有無と受け方(注射1回の助成は港区4,500円、世田谷区2,000円)、ほかのワクチンとの間隔(日数の決まりは注射の生ワクチンどうしの27日以上だけで、同時接種は医師が認めた場合)、当日の体調(明らかな熱がある日は受けられず、持病やアレルギーは予約の前に医師へ)。受けるかどうかと種類は、家庭とかかりつけ医で決める任意接種。
年齢で受けられる種類と回数をたどり、12月中旬に終える目安から1回目の予約日を逆算する図作成: 編集部 / 出典: 厚生労働省、日本小児科学会、港区、世田谷区

鼻のワクチンの子や、1回で受ける13歳以上の子と大人は、12月中旬までに1日あれば足ります。2回受ける子の1回目の日に家族の分もそろえれば、通うのは2日で済む計算です。

今季は8月28日に流行入りが公表されました。感染症法が施行された1999年以来、2番目の早さです。ワクチンQ&Aは、流行の状況に応じて、はやる前に受けるのが望ましいとしています。港区は流行が例年より早いことから助成の開始を9月24日に早め、世田谷区も10月1日の予定を9月16日に早めました。

12月中旬からの逆算は、遅くともこの日まで、という目安です。かかりつけ医の予約が11月前半に取れるなら、そこを1回目にして、2〜4週間後に2回目を置く組み方もできます。

ワクチンの量は、今季のQ&Aによると、供給予定が2026年8月時点で約5,190万回分と、近年の平均使用量を超える見込みです。でも、在庫や受け付ける年齢は医療機関ごとに違うため、港区も世田谷区も、予約する前に問い合わせるよう呼びかけます。

ほかのワクチンとの間隔の決まりは1つだけ

乳幼児は、定期接種の予定もぎっしりです。インフルエンザと予定が重なったらどうするか。2020年10月から、種類の違うワクチンのあいだで日数をあける決まりは、注射の生ワクチンどうしの27日以上だけになりました。2

注射のインフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、この決まりの外です。つまり、ほかの予防接種を受けた次の週でも、医師が認めればインフルエンザの接種を受けられます。鼻のワクチンは生ワクチンですが、注射ではありません。日本小児科学会によると、国内の添付文書に、ほかの生ワクチンとの間隔を制限する記載はないといいます。同じ日に受ける同時接種も、注射と鼻のどちらの用法でも、医師が必要と認めた場合にはできます。

ほかに、同じワクチンを何回か受けるときはそれぞれの間隔を守り、受ける日は熱や腫れがなく体調がよいかを見て、かかりつけ医に相談する、という決まりもあります。年長の子が受けるMR第2期のように、この冬に期限がある定期接種は11〜3月の子育て手続きカレンダー、年齢別の締切と過ぎたらどうなるかに並べました。どれを先にするかは、母子健康手帳を持っていき、かかりつけ医と決められます。

費用は自己負担、助成は市区町村で違う

費用はいくらかかるのでしょうか。子どものインフルエンザワクチンは定期接種ではなく、任意接種です。病気の治療ではないので健康保険は使えず、原則として全額自己負担。値段は医療機関ごとに違います。そのうえで、独自に費用を助成する市区町村があります。

中身は、同じ東京23区の中でもかなり違います。2026年度の例として、東京の2つの区と岐阜県の町を並べました。

自治体 対象と回数 助成と受け方
東京都港区 生後6か月〜高校3年生相当。注射は13歳未満が2回、鼻は1回 注射1回4,500円、鼻9,000円。予診票を9月14日ごろ区が発送。期間は9月24日〜1月31日(鼻は1月22日まで)
東京都世田谷区 6か月〜18歳(高校3年生相当)。注射は12歳まで2回、鼻は1回 注射1回2,000円、鼻4,000円。区への申し込みは要らず、指定医療機関で助成券に記入。期間は9月16日〜1月31日
岐阜県川辺町 生後6か月〜中学3年生。13歳未満は2回 1回2,000円まで(鼻も同額)。委託医療機関で10月1日〜1月31日。ほかで受けたら立て替えて保健センターに申請

並べてみると、注射1回の助成は港区が4,500円、世田谷区が2,000円で、2倍以上の開きがあります。対象の上限も、区は高校3年生相当、町は中学3年生と分かれました。

いちばん差が出るのは、受け方かもしれません。予診票が家に届く区、医療機関で助成券を書く区、医療機関で住所と年齢を確かめてもらう町(委託先以外で受けたら立て替えて申請)。書類が届くものと思って待っていると、予約のきっかけをつかみにくくなります。港区の場合、8月21日以降に転入した人には予診票が自動では届かず、申請が要ります。助成の期間は、注射なら3つとも1月末まで(港区の鼻は1月22日まで)です。

助成と予約を決める手順

  1. 市区町村の公式サイトで「予防接種」のページを開く
  2. 子どものインフルエンザの助成があるかを見る
  3. 対象年齢を、何月何日の時点で数えるかを読む
  4. 注射と鼻のどちらが対象で、それぞれ何回分かを見る
  5. 受けられる医療機関の一覧と、予約のしかたを見る
  6. 2回目の日から逆算して、医療機関に予約を入れる
  7. 当日は、母子健康手帳と、住所と生年月日の分かるもの、市区町村から届いた予診票(届く自治体だけ)を持っていく

祖父母やシッターが連れていく日は、委任状が要る自治体もあります。世田谷区では、13歳未満の接種は保護者の同伴が原則。ほかの人が付き添うときは、保護者が書いた委任状を持っていきます。主治医のもとで受ける必要があるときや、里帰り出産で帰省しているときに指定医療機関以外で受ける場合も、接種の前に区への申請が要ります。

接種のあとの腫れや熱と、相談の目安

受けたあとに熱が出たら?今季のQ&Aによると、注射のワクチンで比較的多い反応は、接種した所の赤みや腫れ、痛みで、受けた人の10〜20%に起こります。熱や頭痛、寒気、だるさは5〜10%。どちらも、ふつうは2〜3日で消えます。

まれに、ショックやアナフィラキシーのような急なアレルギー反応が起こることもあります。接種のあと比較的すぐに出ることが多いため、受けたあと30分は医療機関の中で安静にして過ごします。帰ってから様子がおかしいときは速やかに医師に連絡を、と厚生労働省は呼びかけます。

夜や休日に熱が上がって迷ったときの見方は、子どもの発熱、夜や休日に受診する?迷ったときの目安と相談先に書きました。迷ったら医療機関か、子ども医療電話相談(#8000)へ。ワクチンの効果や副反応についての質問なら、厚生労働省の感染症・予防接種相談窓口(0120-995-956、土日祝日と年末年始を除く9時〜17時)も使えます。助成のことは、お住まいの市区町村へ。

万一、重い健康被害が出たときのために、救済の制度もあります。任意接種でワクチンを適正に使ったのに副反応で健康被害が出た場合は、医薬品医療機器総合機構の医薬品副作用被害救済制度の対象です。

受けると決めた家庭なら、カレンダーには2回受ける子の2回目の日から先に印をつけると、組みやすくなります。1回目は、そこから少なくとも2週間さかのぼった日までに入れます。冬のあいだに子どもがかかったとき、園や学校を休む日数は、インフルエンザの登園・登校はいつから?出席停止の日数を曜日で読むで、曜日ごとに読めます。

この記事は2026年11月時点の情報です。厚生労働省と日本小児科学会の資料、港区と世田谷区、川辺町の案内は、2026年11月1日に公開されている版によります。助成の中身は年度ごとに変わるので、お住まいの市区町村の最新の案内を優先してください。

注

  1. 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(2024年5月23日)の資料2「小児に対するインフルエンザワクチンについて」。13歳以上の用法は「1回又はおよそ1~4週間の間隔をおいて2回」です。 ↩

  2. 厚生労働省のリーフレット「2020年10月1日から異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更されます」。注射の生ワクチンの例は、麻しん風しん混合、水痘、BCGなどです。 ↩

出典・参考

佐

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

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