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夫婦・家族

親戚に二人目を言われたら?子育ての口出しもかわすお正月の一言と夫婦の分担

お正月の親戚の集まりで二人目のことを聞かれても、予定や事情を説明する必要はありません。お礼で受けて話題を移す一言、はちみつや寝かせ方など安全に関わる口出しへの返し方、子どもの前での一言を文例で読めて、パートナーと先に決める合図と帰る時刻も分かります。

公開 更新 約9分執筆・監修: 佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
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親戚に二人目を言われたら?子育ての口出しもかわすお正月の一言と夫婦の分担

この記事でわかること

  • 二人目の予定も理由も話さなくてよく、お礼の一言から相手の話へ移せば、その場は収まる
  • 抱っこやしつけの違いは受け流し、はちみつと寝かせ方は国の案内を見せて、今の目安で返す
  • 前に出るのはその家で育ったほうを基本に、助けを求める合図と帰る時刻を集まりの前に決める
子どもの年齢0歳1〜2歳3〜5歳

親戚に「二人目は?」と聞かれても、家族の予定や、そう決めた理由を説明する必要はありません。その場に要るのは、お礼の一言と、話題を移す次の一言だけ。言い返して分かってもらうより、短く受けて話を先へ進めるほうが、集まりの空気も自分の気持ちも守れます。

子育ての口出しも、多くは同じ受け流し方で足ります。ただ、はちみつや赤ちゃんの寝かせ方のように安全に関わる話だけは、国や自治体の資料を見せて返せます。だれが前に出るかをパートナーと先に決めておけば、当日は合図ひとつで動けます。

聞く人には見えない事情がある

二人目のことは、聞く側にはあいさつの続きでも、聞かれる側には答えにくい問いです。子どもは1人と決めている家庭、望んでいても授からない家庭、仕事やお金、体調のことで今は決めていない家庭。どれも、お正月の席で外から見て分かるものではありません。

調査の数字にも、その幅が表れています。国立社会保障・人口問題研究所が2025年6月に行った第17回出生動向基本調査では、妻が50歳未満の初婚どうしの夫婦のうち、予定している子どもの数が1人という夫婦は17.9%でした。理想より少ない数を予定している夫婦に理由を聞くと、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が52.9%、「ほしいけれどもできないから」が24.2%です1。不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は22.8%で、4.4組に1組です。

つまり、「二人目は?」と聞かれた人が、外からは見えない事情を抱えていても、少しも珍しくないのです。聞く側の多くは、そこまで思い至らずに口にしているのかもしれません。その場で事情を打ち明ければ、聞いた側も返す言葉に困ります。事情には触れずに話題を移すほうが、お互いに気まずくならずに済みます。

聞かれやすい4つの場面ごとの一言と、だれが受け持つかを、次の図で見比べられます。

親戚の集まりで聞かれやすい言葉を4つの場面に分けた早見の図。結論は、事情は話さず一言で受けて話題を移す。二人目のことは「気にかけてくださって、ありがとうございます」と受けて相手の話へ移す。好みの違いは「そういうやり方もあるんですね」と受け流す。はちみつや寝かせ方など安全や健康の話は「今はこう案内されているみたいで」と国や自治体のページを見せる(はちみつは1歳を過ぎてから、1歳まではあおむけ寝。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められた場合を除く)。子どもの前で言われたら「〇〇がいてくれて、毎日楽しいよね」と子どもに向けて言い、別の楽しい話へ連れ出す。下の段は第17回出生動向基本調査(2025年6月)の妻が50歳未満の初婚どうしの夫婦の割合で、予定している子どもの数が1人17.9%、予定が理想を下回る751組のうち「ほしいけれどもできないから」24.2%(複数回答)、不妊の検査や治療を受けたことがある22.8%(4.4組に1組)。集まりの前、最中、帰り道に決めることも並ぶ。
親戚の集まりで聞かれやすい4つの場面ごとの、その場の一言と話題の移し方、だれが受け持つか作成: 編集部 / 出典: 国立社会保障・人口問題研究所・厚生労働省・こども家庭庁・名古屋市・仙台市

「二人目は?」には、予定を答えずにお礼で受ける

返す一言は、予定を答えない形が無難です。「考えていない」「考えている」「まだ分からない」のどれを言っても、「どうして」「いつごろ」と次の質問が続きやすいからです。お礼で受けて、すぐに相手の話へ移る。二人目を考えている家庭にも、考えていない家庭にも、同じように使える流れです。

移す先に向くのは、相手が話したいことです。相手の子や孫の近況、自慢の料理、最近始めたこと。聞かれた自分の家の話から、聞いた相手の家の話へ、向きを変えるイメージです。

同じ人に何度も聞かれたら、2回目も同じ一言で返します。新しい理由を足すと、そこが次の質問の入り口になりかねません。つらくなったら回数を待たずに、パートナーに引き取ってもらうか、子どもを連れて席を立ってかまいません。

子どもを望んでいるのに授からない時期は、笑顔で受けるだけでも気力を使うものです。その年は滞在を短くする、話が出やすい席に長く座らない、と先に決めておく手もあります。気持ちがつらいときは、都道府県や指定都市、中核市などが設けている「性と健康の相談センター」で、不妊や不育症、妊娠と出産をめぐる悩みを相談できます。全国の窓口は、こども家庭庁の相談窓口のページで、都道府県や相談の内容から探せます。

子育ての口出しは、好みか安全かで分ける

子育てへの口出しは、まず「好みや家の流儀の違い」か「安全や健康に関わる話」かで分けると、返し方に迷いません。前者は受け流してよく、後者は今の公的な目安に従ってかまわない話です。

抱っこのしかた、服の色や柄、おやつの回数、習いごと、しつけの言葉。こうした話は、家ごとに答えが違います。どちらが正しいかを決める場ではないので、受け止める一言を言って話を移せば十分でしょう。「そういうやり方もあるんですね」と返せば、相手の経験を否定することもありません。

一方、はちみつ、赤ちゃんの寝かせ方、薬の置き場所、車のチャイルドシートのような話は、受け流さずに今の目安で返します。たとえば厚生労働省は、乳児ボツリヌス症を防ぐため、「1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう」と呼びかけています。寝かせ方については、こども家庭庁が、医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合を除き、1歳になるまではあおむけに寝かせるよう勧めています。

返すときは、自分の意見として言うより、資料を見せるほうが伝わりやすいでしょう。スマートフォンで国のページ(はちみつ、寝かせ方)を開き、「今はこう案内されているみたいで」と見せる。話を「だれが正しいか」から「目安が変わった」へ移しやすくなります。

祖父母手帳で、今と昔を一緒に見る

口出しの中には、その人が子育てをしていたころの目安だったものも多くあります。名古屋市が作った祖父母手帳「孫育て応援ブックなごまご」には、パパやママが生まれたころは、うつぶせ寝で「頭の形が良くなると言われていました」とあります。母子健康手帳にあった「日光浴」の記載が今はなくなったことも、同じ冊子で読めます。昔の言い方が間違っていたというより、目安のほうが変わったのです。

祖父母手帳は今の子育てと祖父母世代の子育ての違いを、祖父母に向けて説明する冊子です。仙台市の祖父母手帳にも「子育ての昔と今」や「こどもの事故予防」のページがあり、どちらも市のサイトでPDFを読めます。薬などの誤飲やチャイルドシートの注意も、仙台市の手帳で読めます。作っていない自治体もありますが、住んでいる市区町村の名前と「祖父母手帳」で探してみて、なければ国のページで足ります。

集まりの前に、その家で育ったほうから親へ「こんな冊子があったよ」とページのリンクを送っておくと、当日に口で言わずに済む話も出てきます。言われる前に渡しておけば、親にとっても、だれかに正されるのではなく、自分で今の目安を知る形になります。

子どもの前で言われたら、子どもの側に立つ

たとえば「一人っ子はかわいそう」「お兄ちゃんになりたいよね」と、子どもの前で言われたとき。いちばん気にかけたいのは、横で聞いている子どもです。大人は軽い冗談のつもりかもしれませんが、子どもは自分の家族のことを言われたと受け取ることがあります。

この場面の一言は相手に反論するより、子どもに向けて言います。「〇〇がいてくれて、毎日楽しいよね」と子どもに笑いかけ、「おばあちゃんに、さっき描いた絵を見せてあげて」と別の楽しい話へ連れ出す。相手の言葉を打ち消すことより、子どもが「自分は大事にされている」と受け取れることを先にします。

家に帰ってから子どもに聞かれたら、短く答えれば十分です。「家族のことは、おうちの人が決めているよ」と言い、それ以上は聞かれた分だけ答える。子どもが寂しそうなら、そう感じたことを否定せずに受け止めてあげてください。

集まりの前の段取りと、帰り道に話すこと

親戚の前では、その家で育ったほうが前に出る。これを基本にすると、角が立ちにくいものです。親から見れば、わが子に言われるほうが聞き入れやすいでしょう。もっとも、決まりではありません。義両親と話しやすいのが自分なら逆でもよく、自分の実家の集まりなら役は入れ替わります。

パートナーが前に出るときの一言は、短く、決めたのは2人だと伝える形が合うでしょう。

当日までに決めておきたいことは、次の5つです。

合図は言葉でも、腕時計を見るしぐさでもかまいません。合図を受けた人が何をするかまで決めておけば、迷いません。話を引き取るのか、子どもを連れて席を立つのか、帰る支度を始めるのか。

手土産や台所の手伝いの線、もちや薬の置き場所、チャイルドシートの備えも一緒に決めるなら、年末年始の義実家への帰省、手土産と手伝いは出発の前に夫婦で決めるの段取りが使えます。

帰り道に話すのは、どの一言が使えたかと、次に何を変えるかの2つで十分です。だれが悪かったかは話しません。

集まりそのものがつらい年は、行かない、短くする、という選び方もあっていいと思います。行かない年の親への伝え方は、年末年始に帰省しないときの伝え方 だれがいつ電話するかと文例で読めます。

ひとり親の家庭やステップファミリーなら

ひとり親の家庭では、前に出る役を自分が受け持つぶん、味方を1人決めておくと心強いはずです。きょうだいやいとこなど話しやすい親戚に、「その話が出たら、話題を変えてもらえる?」と先に頼んでおく。帰る時刻を最初に伝え、席を外す口実を用意しておく。決めることは、2人で行くときと変わりません。

ステップファミリーでは、「二人目」や「上の子」という言い方そのものが家族に合わないこともあるでしょう。それでも、事情を説明しなくていいという線は同じです。

二人目のことも、子育てのことも、答えは家族の中にあれば十分です。席では、お礼の一言と次の話題があれば足ります。次の集まりの前に、まずは合図の言葉を1つ、パートナーや味方になってくれる人と決めてみてください。

調査の数字と国の案内は2026年11月5日に確認しました。

注

  1. 予定している子どもの数が理想の数を下回る、妻の調査時の年齢が50歳未満の初婚どうしの夫婦751組の複数回答。この調査の夫婦の数字は、どれも初婚どうしの夫婦が対象で、再婚の夫婦やひとり親の家庭は入っていません。 ↩

よくある質問

Qあとから、聞いてきた親戚に事情を話したほうがいいですか

A話すかどうか、だれに話すかは、家族で決めてかまいません。話すなら、人が集まる席ではなく、話してもよいと思える1人に、落ち着いた日に伝えるほうが話は広がりにくいでしょう。話さないと決めても、失礼にはあたりません。

Qパートナーが自分の親に言い出せないときは、どうしたらいいですか

A言い返す役ではなく、話題を変える役だけを頼む方法があります。「その話が出たら、子どもを庭に連れ出して」のように、言葉より動きで引き取ってもらう形です。

出典・参考

佐

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

公開した記事も人が確かめています。記事の中身の責任は編集部が負います。

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